右四間飛車は、飛車を右の4筋に振り、銀・桂・角を連携させて4筋から一気に攻める戦法です。攻めの形が明快で手順を覚えやすく、初心者から有段者まで幅広く使われています。
この記事では、四間飛車(後手)に対して右四間飛車を組む手順を、実際の盤面図を使いながら解説します。
右四間飛車の基本形
まずは完成形を確認しましょう。

【参考図は右四間飛車の基本形】
この形のポイントは次のとおりです。
- 飛車が4八に構え、4筋を縦に睨んでいる
- 銀が5六に前進し、次の▲4五歩の仕掛けを狙っている
- 桂馬が3七に跳ねて攻撃陣に加わっている
- 玉は6八〜7八に移動し、金・銀で守られている
飛車・銀・桂・角が4〜5筋に集結したこの形から、▲4五歩と突いて一気に攻めるのが右四間飛車の基本的な狙いです。
初手からの手順(第1図まで)
では基本形に至るまでの手順を見ていきましょう。
【初手からの指し手】
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩
▲4八銀 △4二飛 ▲4六歩 △6二玉
▲4七銀 △7二玉 ▲5六銀 △3三角(第1図)
後手が△4二飛と四間飛車に振ったのに対し、先手は右四間飛車の準備を進めます。

先手(右四間飛車側)のねらい
銀が5六に到達し、▲4五歩と仕掛けられる形が整っています。先手の次の目標は飛車を4筋に振ることです。
後手(四間飛車側)のねらい
後手は△3三角と角を上がり、2二の角道を解放しました。4二の飛車を活用しながら、玉を安全な場所へ囲っていく方針です。
ポイント 後手が△4二飛と四間飛車にするのは、飛車を4筋に置いて守りを固めながら反撃を狙う作戦です。右四間飛車はこの四間飛車に対して特に強力な攻め方として知られています。
第1図からの手順(第2図まで)
【第1図からの指し手】
▲4八飛 △3二銀 ▲6八玉 △4三銀
▲7八玉 △5四銀 ▲5八金右 △8二玉(第2図)
先手は**▲4八飛**と飛車を4筋に振り、右四間飛車の完成形に近づきます。
この手順のポイント
- ▲4八飛:飛車を4筋に。攻撃陣の核心が完成
- ▲6八玉→▲7八玉:玉を安全な場所へ2手かけて移動
- ▲5八金右:金を上がって玉の守りを強化
後手は銀を3二→4三→5四と前進させ、先手の▲4五歩に備えます。飛車も4四に引いて銀を支援する形を作ります。

先手(右四間飛車側)の陣形
- 飛車(4八)・銀(5六)・角(7八)が攻撃陣を形成
- 玉は7八に入り、フナ囲いが完成
後手(四間飛車側)の陣形
- 銀を5四まで前進させ、4五のマスを受けている
- 飛車は4二に位置して銀を支援
- 玉は8二に入り、美濃囲いを目指す
中盤のポイント 後手の5四銀が4五を守っています。先手はここから桂馬を跳ねたり、角の使い方を工夫したりして突破口を探します。
第2図からの手順(第3図まで)
【第2図からの指し手】
▲9六歩 △9四歩 ▲3六歩 △7二銀
▲3七桂 △5二金左 ▲1六歩 △1四歩(第3図)
この手順のポイント
▲3七桂が重要な一手です。桂が3七に跳ねると、▲4五歩△同歩▲同銀△同銀▲2五桂という攻めのルートが生まれ、攻めのバリエーションが大きく広がります。
また両者は端歩(9筋・1筋)を突き合い、お互いの意思を確認します。端歩は「受ける」と相手の端攻めを防ぎ、「受けない」と将来の端攻めを放棄することを意味します。

第3図は右四間飛車の「完成直前」の局面です。
この局面の急所
先手の攻撃陣は 飛車(4八)・銀(5六)・桂(3七)・角(8八) が揃い、いつでも▲4五歩と仕掛けられる形が完成しています。
後手は銀を5四に置いて受けを固め、金を5二左に上がって美濃囲いに向かっています。
次の展開
この局面から先手は▲4五歩と仕掛けるのが自然な一手です。
▲4五歩 △同歩 ▲同銀 …
銀が4五に進出すると、飛車・桂・角が連携した猛攻が始まります。これが右四間飛車の「仕掛け」の瞬間です。
まとめ:右四間飛車の組み方
右四間飛車を組む際のポイントをまとめます。
| 順序 | やること | 代表的な手 |
|---|---|---|
| ① | 銀を3段階で前線へ | 4八銀→4七銀→5六銀 |
| ② | 飛車を4筋に振る | ▲4八飛 |
| ③ | 玉を囲う | ▲6八玉→▲7八玉・▲5八金右 |
| ④ | 桂馬を跳ねる | ▲3七桂 |
| ⑤ | 仕掛ける | ▲4五歩→△同歩→▲同銀 |
「銀を前に出し、飛車を4筋に振り、桂を跳ねてから▲4五歩で仕掛ける」この流れを覚えれば、実戦でもスムーズに右四間飛車が指せるようになります。まずはこの手順を繰り返し並べて、体に染み込ませましょう。
参考:四間飛車対右四間飛車【基本編】(ボードゲームベア)
