「将棋は指せないけど、なんとなく観てみたい」「ABEMAで話題になっているけど、何を見ればいいかわからない」——そんな方に向けて、この記事を書きました。
プロの将棋観戦は、ルールを完全に知らなくても楽しめます。むしろ、観戦から将棋の面白さに気づいたという人は少なくありません。この記事では、右四間飛車ファンの筆者が、プロ対局の観戦方法を初歩の初歩から丁寧に解説します。
📋 この記事でわかること
- プロ対局を無料で観られる場所
- 観戦時に知っておくと楽しい基礎知識
- 形勢グラフの読み方
- 右四間飛車をプロの対局で楽しむポイント
- 観戦をさらに深めるためのステップ
まず「どこで観るか」を知ろう
プロ将棋の観戦を始めるにあたって、最初の壁は「どこで観ればいいのか」です。テレビ放送のように毎日やっているわけではないので、情報を取りに行く必要があります。
ABEMA将棋チャンネル(おすすめ度 ★★★★★)
将棋観戦を始めるなら、まずABEMA一択です。
タイトル戦(名人戦・竜王戦・王位戦など)を中心に、多くの対局を完全無料でライブ配信しています。最大の特徴は「AIリアルタイム形勢判断グラフ」。どちらが優勢かが一目でわかるため、将棋のルールに詳しくなくても対局の流れが読めます。
✅ 形勢グラフで優劣がわかる
✅ 解説者の実況で局面を理解しやすい
✅ スマホアプリでも快適に視聴できる
将棋連盟ライブ中継アプリ(おすすめ度 ★★★★☆)
日本将棋連盟の公式中継アプリ。月額制(550円〜)ですが、タイトル戦・順位戦をほぼ網羅しており、棋譜をリアルタイムで追えます。対局に関する詳細な情報や、終局後の棋譜閲覧にも使えます。
✅ 終局後も棋譜を保存・閲覧できる
✅ 公式情報なので正確
ニコニコ生放送・YouTube
タイトル戦によっては公式YouTubeチャンネルで中継されることもあります。また、終局後にプロ棋士が解説動画をアップするケースも増えており、アーカイブとして活用できます。
観戦前に知っておくと楽しい基礎知識
将棋のルールを全部覚える必要はありません。でも、以下の3点だけ押さえておくと、観戦が格段に面白くなります。
① 「手番」の概念
将棋は先手・後手が交互に1手ずつ指します。ABEMAの画面では、どちらが考え中かが表示されているので、「今この人が悩んでいるんだな」と雰囲気で追えます。
② 「長考」に注目する
プロ棋士が長い時間を使って考える局面は、必ずといっていいほど重要な場面です。持ち時間が残り少なくなるほど対局は佳境に入っている合図でもあります。ABEMAでは残り時間がリアルタイムで表示されるので、ここに注目するだけで緊張感が伝わります。
③ タイトル戦の仕組みを知る
プロ将棋には複数の「タイトル」があります。現在は8つのタイトル戦(名人・竜王・王位・王座・棋王・叡王・棋聖・王将)があり、それぞれ棋士同士がシリーズで対局します。将棋界の頂点を争う戦いなので、タイトル戦の観戦は特に熱が入ります。
| タイトル名 | 特徴 |
|---|---|
| 名人 | 将棋界最高峰の伝統を持つタイトル |
| 竜王 | 賞金額最高位。注目度も非常に高い |
| 王位 | 前後期のリーグ戦を経てタイトル戦へ |
| 棋聖・棋王・王座・王将・叡王 | それぞれ独自のトーナメント方式 |
「形勢グラフ」の読み方
ABEMAで観戦していると、画面の端に折れ線グラフが表示されています。これが形勢グラフ(評価値グラフ)で、将棋AIが「現在どちらが有利か」を数値化したものです。
グラフの基本
▽ グラフが下に振れている→ 後手(上手)が有利
⚡ グラフが急激に動く→ 重要な局面(好手や悪手が出た瞬間)
「急落」を見逃すな
形勢グラフが急激に動いた瞬間こそ、対局の「山場」です。グラフがほぼ均衡していたのに一気にどちらかに傾いた——そこには必ず、プロ棋士が長考の末に選んだ一手や、見落としがあります。観戦記でよく「この一手が局面を変えた」と書かれるのは、まさにグラフが動いた瞬間です。
右四間飛車をプロ対局で楽しむ
このブログのテーマである「右四間飛車」を、実際のプロ対局の中で見つけると観戦が一段と楽しくなります。
右四間飛車とは何か(超簡単に)
右四間飛車とは、「飛車」という最強の駒を右側に動かしてから、中央やや右の位置(四間)に配置し、そこから集中攻撃を仕掛ける戦法です。見た目にもわかりやすい積極的な攻撃陣形で、観ていて迫力があります。
プロが右四間を選ぶ瞬間
プロ棋士は右四間飛車を、相手の戦形に応じて意図的に選びます。振り飛車(四間飛車など)を相手にしたときに右四間で正面から攻撃を仕掛けるケースが有名です。序盤で飛車が動いた方向に注目していると「あ、これが右四間だ」と気づける瞬間が来ます。
右四間が活きる局面の見どころ
右四間飛車の醍醐味は仕掛けの瞬間です。準備が整ったあと、棋士がタイミングを見計らって一気に攻め込む——このあたりで形勢グラフが大きく動くことが多く、解説者の声もヒートアップします。
観戦をもっと深めるステップ
観戦に慣れてきたら、次のステップでさらに楽しみを広げられます。
ステップ1:「棋譜並べ」を試してみる
観た対局の棋譜を自分で並べてみることを「棋譜並べ」と言います。無料で使えるブラウザツール「Lishogi」があれば、パソコンでもスマホでも手軽に試せます。手で駒を動かすことで、棋士の考えが自然に体に入ってきます。
ステップ2:終局後の解説・感想戦を観る
ABEMAでは終局後に棋士による感想戦が配信されることがあります。「なぜあの一手が好手だったのか」が言語化される瞬間で、観戦記を読む感覚に近いです。
ステップ3:観戦記・ブログを読む
対局の記録を文章で追う「観戦記」は、将棋ファン文化の一つです。新聞各紙の観戦記やブログを読むと、対局の流れや棋士のエピソードが立体的に見えてきます。
ステップ4:ShogiGUI+水匠で自分なりに分析する
もっと深く追いたいと思ったら、無料ツール「ShogiGUI」と将棋AIエンジン「水匠」を導入しましょう(Windows専用)。公開棋譜をAIで解析することで、「なぜあの局面で形勢グラフが急落したのか」が自分で検証できるようになります。
タイプ別・観戦スタイルのすすめ
🔰 雰囲気を楽しみたい方
- ABEMAをスマホで流し見しながら形勢グラフに注目
- タイトル戦の決着局だけ観る「いいとこどり」スタイルでOK
♟️ 特定の棋士や戦形を追いたい方
- 将棋連盟ライブ中継アプリで棋譜を追いながら観戦
- 気に入った棋士の対局をリストアップして定期チェック
🔬 観戦記を書いたり深く分析したい方
- ShogiGUI+水匠で棋譜を手元で解析
- ABEMAで観ながらKIF形式で棋譜を手入力する習慣をつける
まとめ
プロの将棋観戦に難しい入口はありません。まずはABEMAを開いて、形勢グラフを眺めてみる——それだけで十分です。
解説者が局面の緊張感を言葉にしてくれるし、グラフが急落した瞬間には「何かが起きた」と誰でも感じられます。将棋のルールよりも先に、「プロの思考のドラマ」を楽しむのが観戦の王道です。
右四間飛車が炸裂する一手は、観ているだけでも鳥肌が立ちます。ぜひ次のタイトル戦で、プロの一手の重みを肌で感じてみてください。
📌 観戦スタートに役立つリンクまとめ
- プロ対局ライブ観戦:ABEMA将棋チャンネル
- 棋譜閲覧・AI解析(ブラウザ):Lishogi
- 公式棋譜・情報:将棋連盟ライブ中継アプリ
- 本格解析ツール:ShogiGUI + 水匠エンジン(Windows)
